AWS Artifact
AWS Artifactとは
AWS が提供している コンプライアンスに関するレポートや資料を、オンデマンドで取得できる無料のセルフサービスポータル。 AWS が第三者機関から受けた監査の報告書や、AWS との間で締結するコンプライアンス関連の合意書(契約書)を管理するために使用されます。
主な 2 つの機能
AWS Artifact には、大きく分けて以下の 2 つのセクションがあります。
1. AWS Artifact レポート
AWS が各コンプライアンス要件を満たしていることを証明する、最新の監査レポートをダウンロードできます。
- 取得できる資料の例: SOC レポート、PCI DSS コンプライアンスパッケージ、ISO 認証書など。
- 用途: 自社のシステムがコンプライアンスを満たしているか監査人に説明する際や、セキュリティチェックシートへの回答、社内のリスク評価などに活用します。
2. AWS Artifact アグリーメント(合意書)
AWS とユーザーとの間での、特定のコンプライアンスに関する合意書を確認・管理・受諾するための機能です。
- 取得できる資料の例: 事業提携契約(BAA:米国における医療情報の保護など)、特定の地域や業界特有の合意書。
- 用途: 特定の法的規制や業界標準に従う必要がある場合に、AWS との契約として正式に同意を記録するために使用します。
活用シーン
エンジニアや管理者が以下のような場面で利用します。
- 監査対応: 外部監査人から「AWS のデータセンターのセキュリティ証明書を出してほしい」と言われたとき。
- 信頼性の確認: 新しく AWS で機密情報を扱うプロジェクトを始める際、AWS が特定の安全基準(ISO 27001 など)を満たしているか客観的な資料で確認したいとき。
- 医療情報の取り扱い: 米国の HIPAA 規制などに準拠する必要がある場合。
ポイント
- 無料: 資料の取得に費用はかかりません。
- 機密性: ダウンロードしたレポートは機密情報として扱われるため、レポートごとに固有のウォーターマーク(透かし)が入ります。
- AWS アカウントが必要: レポートを表示・取得するには、AWS マネジメントコンソールへのログイン権限が必要です。
AWS Cloud Practitioner の試験対策としても、「AWS のコンプライアンスレポートを取得する場所」としてよく出題される重要なサービスです。